改造!目指せ!究極ニッパー!?


 久々(毎回書いてますな・・・)投稿は模型の話。
 最近もガンプラはずっと作ってますが今回はその製作工具「ニッパー」を自己流でカスタマイズしてみました。
 現在、巷では「アルティメット・ニッパー」と言うのが流行っているそうで。これは片刃構造で刃が極めて薄く「ナイフのような切れ味」なのが特徴だそうで。
 で、このニッパーを使うとプラモの「ゲート処理」が一気に簡略化出来る!と言う話! ムムム、これは是非欲しい・・・と思ったんですがこれがそうは問屋が卸してくれない。
 このニッパー、非常に高い実力を持つだけに人気も高い、その上製作は職人さんが一本一本手作りと言うもので数が出てこない。そんな訳で入手は極めて困難でいつ見ても「品切」となっていました。
 でも人間って「手に入らない」と言われると欲しくなるじゃない?と言う訳で無謀にも「自作」の方向へと舵を切ってみました。「アルティメット・ニッパーの自作」です。

 先ずはネットで情報収集。
 ネットを見ていくとゴッドハンド(アルティメット・ニッパーのメーカーさん)様ご本人がツイッターで色々とお話しされているのを発見。その中に「100均ニッパーを改造する」と言うのが出てまして。とりあえず真似して砥石でガリガリザリザリ・・・やってみましたがこれはやっぱり大失敗。素人にニッパーを研ぐのはそもそも無理!って話なのに。ましてや「究極」の名を持つ様なもの、作れるわけありません。「ヤッパリ無理かー・・・」と諦めかけた時、チョット閃きました。
 「ナイフ、要するにデザインナイフの切れ味があるニッパー、ってんならデザインナイフの刃を使えば良いんじゃね?」
 っと。
 早速デザインナイフの刃を取り出しマジマジと見てみます。固定するには接着か、ねじ止めか、はたまたハメコミか・・・接着だと瞬間接着剤だけどこれはかなり無理そう。さすがに強度が不足し過ぎな気がする。ねじ止めは最も確実な方法だとは思うけどニッパー側はともかく(それでも大変だけど)デザインナイフの刃にネジを通す穴を開けるのは至難の業っぽい。ハメコミは丹念にニッパー側をヤスリで削っていけばあるいは・・・と考えて、結局一番手っ取り早そうな「ろう付け」で行くことに。以前に「自作焚き火台」製作でもやったし、ということで。
 ろう付けはバーナーで焼きながら銀ロウを流すわけですが、バーナーは自室でやるのはちょっと・・・前回も庭でやったし。でもこの寒空の下、しかも作業時間は基本深夜ではとてもじゃないけど風邪を引く、ってことで思い付いたのが「半田ごてで行うろう付け」。微かな記憶でそんな事が可能だったはず・・・で、以前使ったフラックスで普通の糸はんだでやってみっか、と試してみましたがこれは大失敗。全然はんだが流れずすぐ取れてしまいます(後で判ったのですが、フラックスの種類が違っていた様です)。

 そこで自室の「色々置き場(魔窟とも・・・)」をゴソゴソと探ると焚き火台の時に買ったは良いけど使わなかった「万能ハンダ RZ-106 フラックス付き」を発掘!これでやってみることにしました。
 紆余曲折ありながらも完成したのが下の試作壱号。タミヤ精密ニッパーベースです。

 見てのとおり、まんまデザインナイフの刃をくっ付けただけ、と言うもの。刃を付ける側を粗目砥石でゴリゴリ削って一段落し、そこに刃をつけています。ニッパー側は少し刃を開いた状態で留まる様にしています。
 これでカットしたのが下のパーツ。

 見ての通り、なかなか悪く無い感じです。通常の「ニッパーでパーツをランナーから切り離す」「ニッパーでパーツギリギリでカットする」「デザインナイフで削る」と言う工程を「ニッパーの刃をパーツにしっかり押し当てて切る」で解決してくれます。本家の「アルティメットニッパー」はもっと高い切れ味を持っているのでしょうが、これなら後は1000番ぐらいのペーパーで軽く仕上げるだけで済みそうですので、十分な実用性と言えるレベルになっているのではないでしょうか。

 その後、上の試作壱号でキットを一体(トライバーニング)組んでみましたが、過度な期待をしなければ切れ味は悪く無いですし、サクサクパーツをランナーから切り出し、二度切りでランナー跡もかなり処理出来、デザインナイフで細かな点だけ修正すれば楽々で組んで行けました。これはかなりの手応えです。
 そんな訳で試作弐号を製作です。

 弐号はミネシマの低価格ニッパー「ベビーニッパー(ヨドバシ価格で税込¥410−なり)」をベースとしました。壱号のタミヤニッパーは確か¥1000−強だったと思いますが、これはもう10年ぐらい前に買って使い潰していたやつだったので。改造してしまうのにあんまり高級品使ってもしょうがないですしね(ミネシマのベビーニッパー自体はコストパフォーマンスの高い、優秀なニッパーですよ)。
 弐号は壱号と反対側に刃を固定してみました。壱号同様、粗目砥石で刃の側を削って調整しています。デザインナイフの刃は両側斜めになってますので、この傾斜分 刃を斜めに固定する必要があります。
 刃の反対側、まな板となる側には同じくデザインナイフの刃と反対側を同様にろう付けしています。
 見ての通り、デザインナイフの刃を折って使っていますが、これは万力(ヤンキーバイス)にキッチリ挟んでゴム板を当てながら「エイヤッ!」と折ったら上手く行きました。壱号の突き出しているのはなかなか使いづらかったんで。
 ニッパーの刃先が小さいので、デザインナイフの刃の方が大きくなってしまいました。ヒックリ返して反対側からもロウを流しています。上手く流れていればガンプラのランナー部分を切るぐらいなら十分な強度となります。


 試し切りしたのがこちら。合わせ目中央付近にゲート跡が残っていますが、手で触るとほとんど無くなっています。ペーパーを軽く当てればほとんど目立たなくなるでしょう。

 今回のニッパー、もちろんと言うか当然と言うか本物の「アルティメットニッパー」には遠く及びません(実物は知らないんですが)。
 切れ味は普通の薄刃ニッパーよりは上、と言う感じで切った感触も「パチン」ではなく「サク」や「クシ」って感じです。切った断面はゆっくりと切ればデザインナイフで切った時とほぼ同様な切り口となります。アルティメットの切り口の画像と比べるとやっぱり全体に「白化」している部分が多いのは否めません。
 また、アルティメットに比べ、刃が悪くなるのは非常に早そうです。アルティメットも定期的なメンテナンスやメーカーでの研ぎ直しが必要とのことですが、こちらはそれより遥かに早く刃が痛んで行くでしょう。デザインナイフが通常HGクラス1体に付き刃を1本消費する、と良く言われるのでもしかしたらそれぐらいのペースでダメになっていくかもしれません。でも、ダメになってきたらちょっと面倒ですが刃を外して改めて新しい刃をろう付けしてやれば良いので気楽に無理をさせられるかもしれませんね。
 今回のろう付け「半田ごて」を使って出来るので非常に簡単です。使った「こて」は中学校の時に授業で作って使ったもの。ヨドバシで¥800強で売っている程度のものです。ろう付け自体はちょっと慣れが必要ですが、この技術は他にも非常に幅広く使えるので身につけておいて損は無いですね。
 今後、この弐号機をメインニッパーとしてしばらく使っていきたいと思います。
 しかしコレ、どこかで商品化してくれないかなぁ。もっと刃の交換が楽に出来る様な構造で。もしこれを見た模型メーカーや工具メーカーの担当さんがいらっしゃったら是非、お願いします(割とマジで)。
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